2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ウォルツ『国際政治の理論』(4)

では次に、第六章に取り組む。一般的には、前回の五章と今回の六章は、米国の大学では必読の類に入るらしい。しかし、実はこのあたりから僕の興味は薄れていくので、どんどん密度が低くなることをご了承あれ。この後の、七八九章は、本気でさらっと流す予定…

ウォルツ『国際政治の理論』(3)

さて、第5章である。正直、個人的に最も注目した部分が、456章なので、ここは丁寧にやろうと思っている。つまり6章も長めになる。そして789章のあたりは、さらっと流してしまおうかと考えている。具体的な話が多いしね。それでは始める。第5章 政治構造 本章…

ウォルツ『国際政治の理論』(2)

前回のエントリは、ウォルツTIPの1章から3章までを扱った。主に、理論とは、とか、還元主義批判といった形而上学的(といっていいのかは解らないが)な問題についての記述を要約したのだが、以下にまとめた章は、まだまだ抽象的ながら、ではウォルツはどのよ…

ウォルツ『国際政治の理論』(1)

以下、勁草書房の『国際政治の理論』の要約+感想。1章 法則と理論(pp.1-22) ここでは主に、法則との差異を見出すことで、理論とは何かという話を、科学哲学の議論を踏まえて描いている。 理論とは、単なる相関関係や、単なる因果関係の存在の記述ではなく、…

これから数回の方針

これから数回に亙って、ケネス・ウォルツの『国際政治の理論』(The Theory of the International Politics)のサブノートを、本ブログで作成していきたいと思う。理由は手前味噌なものなのでここには記さないが、本著はこのブログにおいて何度も出てきている…