国際政治学

「安倍首相、米の核先制不使用検討に反対伝達」という記事に対して

掲題のとおりで、それ以上でもそれ以下でもないが、オバマ大統領がおそらく任期最後の「レガシー」(任期の初めからプラハ演説を実施しており、最初期の「レガシー」でもあった)のために「核の先制不使用」を検討したということである。 それに対して、記事…

2011年度 International Organization 被引用数

思い出したころにのみ、更新されるこのブログ。思い出したので更新してみよう。 2011年度は添付の通り。被引用数で並び替えると以下のとおりである。1位 Eric Helleiner, "The End of an Era in International Financial Regulation? A Postcrisis Research …

2010年代におけるInternational Orgazniation論文の被引用数を調べてみた

相も変わらず、飽きっぽい性格が頭を覗かせてしまい、前回のエントリから時間が空いたばかりでなく、前回予告していたことすら儘ならない。今回のエントリは掲題の通り。作業としては非常に単純。全論文につき、Google Scholarにて被引用数を検索する。それ…

 安保法制とセキュリティ・ジレンマ セキュリティ・ジレンマとは何か、について考える

【軍拡の悪循環を懸念】 −神戸大緊急集会の賛同人になった 迷った。研究上の不利益を被るのでは、という危惧がないわけでもない。だが、現状では賛成、反対派とも思考停止し、冷静な議論ができていない。今国会で成立を急ぐ理由は明確でなく、政府の主張に説…

 国際政治学 サントリー学芸賞 まとめてみる

ネタが無いので、国際政治学の著作受賞作について、まとめておく。 外交か内国政治か、経済研究か、の区別が微妙だった。独断と偏見で勝手にラベリングしている。 ひとまずサントリー学芸賞。あと、吉田茂賞、吉野作造賞もいつかチェックしたい。アジア・太…

さすがに

要約とはいえ、全訳も不味い気がしてきたので、要約の翻訳の要約に変更します。

International Security, No.39-1 サマリー翻訳

勝手に翻訳の要約シリーズ。 39-1のサマリー要約。 全体的に、1914年の第一次世界大戦(WW1)特集になっている。 日本でも、『外交』や『アステイオン』等でWW1特集をやっていたが、僕はあまり、単一の歴史のアナロジーというのは好きではない。 ちゃんと過…

今日は、International Security, No.38-4のサマリー翻訳。

テロリストについて、が2本。核の拡散問題について、が2本。中国の擡頭が1本。 モントゴメリーだけ知ってたので、これ読もうかな、とも思ったが、前回も似たようなものだし、やめ。 39-1も購入済みなので、次はそちらのサマリー翻訳する。 リーダーを攻撃す…

「優越か、世界秩序か? アメリカと中国の擡頭」 書評エッセイ ユエン・フーン・コーン(Yuen Foong Kohng)

Yuen Foong Khong, "Primacy or World Order? The United States and China’s Rise— A Review Essay" International Security Volume 38, Issue 3 (Winter 2013/ 14), pp. 153-175. 訳語の不統一は気にしないでもらいたい。ただの怠惰。 米中関係についての…

また勝手に翻訳 「優越か、世界秩序か? アメリカと中国の擡頭」 書評エッセイ ユエン・フーン・コーン(Yuen Foong Kohng)

Yuen Foong Khong, "Primacy or World Order? The United States and China’s Rise— A Review Essay" International Security Volume 38, Issue 3 (Winter 2013/ 14), pp. 153-175. 英語の勉強のため、まず序文のみ、抄訳を作成。訳文の推敲は一切していない…

学術雑誌のInternational Security がKindleで読めることに気づいて捗る

随分と廉価で読めることに気付いた。 本当はInternational Organization(IO)が読めればベストだったのだが、ISも比較的理論的で、Impact Factorも低くないので、読めるとなると非常に捗る。論文を書く段になるとこういう読み方は普通はしないだろうが、教養…

本当に国際関係理論は必要なのか?

久しぶりに書く。 この世の中のほとんどの国際関係理論を腐してきた当ブログであるが、結局のところ、ここに辿り着くのである。すなわち、一体、国際関係理論はそこまで大切なものなのであろうか、と。私はこの数カ月、この問題について考察する必要に駆られ…

現実主義者とリアリスト

どうにも現実主義とリアリズムという二つの表現が、一般的に違う意味を持っている気がしてならない。この定義を曖昧なままにしておくと、今後の混乱を引き起すことが必至であると思うので、ここではっきりとさせておきたい。以下の文章は、別の機会に書いた…

今度はコンストラクティヴィズム批判

もはや、あらゆる概念を切って捨てている感も否めないが、先日少し思うところがあったので、それについて記す。 きっかけは某米国の国際政治学者のレクチャーを受けたことにある。彼は、ある領土問題について分析をするために、リアリズム、リベラリズムで説…

リアリズムとリベラリズムという分け方について 続続続

全く以て途方もなく嫌な気分に浸っている。毎週当ブログをすると書いたくせ、書かなくなってからもう二カ月が経過し、なによりその間中なんの考察もしていなかったのだからこれは嘘つきと自分を呼ばざるを得ない。とは言え、続いているものをそのまま無視し…

リアリズムとリベラリズム、という分け方が嫌い 〜もうそういう教育やめちまえよ〜

前回はタイトルだけ書いた。この度は、実際に論を進めていきたいと思っているが暇と言う訳でもなく、これは偏に自分の時間の使い方に問題があることは解っているのだが如何ともし難く、そういうわけで今から出かける予定であるので、軽めに行きたいと思う。…

リアリズムとリベラリズム、という分け方が嫌い

少し気温の変化にうまくついていけていなくて、頭が痛む。思考がまとまらない。明日書きます。

国際関係と理論

明日書くとしながら本日まで何もせず、本日もただ、書かねばならないという意思によってここに文章を記してはいるが、まだ何を書くかについて全く考えていない。しかし週に一つは書くとしたのだから、書きながらまとめることとしたい。 だいたい、国際関係に…

理論の話 国際関係を中心に

とにかく、自分は駄目だなあと思った。せっかくルールを初めのエントリに定めたと言うのに、初週に破ってしまうだなんて、どうにも意思が弱い。言い訳をするのも憚られる。とはいえ、ルールを破ったまま続けるというのもバツが悪い話なので、自分で自分のル…

政治学的なものの概念、それと国際政治学

一先ず開設はしたは良いものの、何を書くべきか、トンと見当つかない。ならば書かねばよいではないかとも思うのだが、しかしそれでは恰好がつかない。そこでとりあえず、ここでこれから書いていくであろう、政治学、特にわたしがある程度勉強しているという…